2017年08月28日

クール便不要の北海道みやげ

 大学3年の娘が、友人と北海道に行くことになった。
「おみやげ買ってくるよ。何がいい?」
「うーん、そうねぇ……」
 北海道と聞いて、まず浮かんでくるのがロイズや六花亭である。だが、生協でも買えるため、わざわざ現地で買ってきてもらう意味がなくなった。特に、マルセイバターサンドはメジャーになりすぎて、スーパーの北海道フェアでも手に入る。
 また、チョコレートや生クリームを使ったお菓子も人気だ。でも、手間暇かけて金かけて、クール便にする価値は感じられない。生菓子は現地で食べるのが一番であろう。
 常温で持ち帰ることができて、なおかつ人気のあるおみやげは何なのか。ネットを検索して探してみた。
「じゃあね、わかさいもと、じゃがピリカ、よいとまけ、トラピストクッキー、マロンコロンをお願いします」
「は? 何でそんなにいっぱい。図々しいな」
 だって、全部美味しそうだったんですもの。
 遠慮を知らない母親に応えて、おみやげが、もとい、娘が帰ってきた。

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「わーい、どれから食べようかなぁ」
「賞味期限が早いのからにすれば」
 お茶漬けは、娘が自分用に買ってきた。甘いものが、あまり好きではないらしい。
「わかさいもが一番日持ちしない。これからいこう」

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 焼き芋をデザインしたお菓子なのに、原材料にさつまいもは使用していない。北海道で、さつまいもがとれないという事情は知らなかった。代わりに大福豆を使い、表面には卵しょうゆを塗って焼き色をつけている。2つに割ると、芋の繊維を表現するための昆布が出てきた。細かく計算された、ち密なお菓子であることに、ひたすら感心するばかりである。
 余分なものを使わずに、素朴で安心する味がした。和菓子にしょうゆを使ったのは、こちらの商品が初めてというから、冒険心もあるのだろう。みたらし団子のような、しょうゆの丸さが目立っている。
 翌日、いただいたのは、よいとまけ。

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 一見すると、チキンロールのようだが、外側にハスカップジャムが惜しげなく塗られたロールケーキである。外袋にくっつかないように、オブラートで保護されていた。切れ目に沿って、一切れつまみあげる。

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 カステラの間に、生クリームのないところがいい。しっとりとしたカステラに、甘酸っぱいハスカップがぴったりマッチして、実に爽やかな味わいなのだ。北海道の涼しい風が、喉元にヒュウッと吹いてくるような気がした。
 マロンコロンは結構なボリュームだから、小腹が空いたときに食べるといい。

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 4種類ある中でカカオを選んだ。この厚さに、少々ビビる。クッキーでできたエンゼルパイに見えたからだ。

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 外側がチョコレートでコーティングされているので、室温25度以上の場所では冷蔵庫に入れたほうが美味しい。ひと口ガブリとやった。口の中でサブレーが崩れ、チョコレートの甘味が舌の上に広がる。
 うまい。
 こってり感もあり、「甘いものを食べたぞ」という満足感が非常に大きい。でも、甘いものが苦手な人に、この量は厳しいかもしれない。実際、娘は半分しか食べられなかった。残りの半分を、私が横取りしたことは言うまでもない。
 じゃがピリカは、賞味期限が10月になっていたが、さっさと食べてしまった。

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 トヨシロ、ノーザンルビー、キタムラサキの3種の芋を使っているので、微妙に違った味が楽しめる。しかも、芋本来の色を生かし、着色料は使われていないから安心だ。コーヒー、紅茶、日本茶にはもちろんのこと、ビールや発泡酒にも合う。水でも唾でも、好きなものを飲めばよい。
 一番、賞味期限の長いお菓子が、トラピストクッキーであった。これは、2018年の1月まで持つ。

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 1袋に3枚のクッキーが入っていて、何だか得した気分になる。

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 実は、子どものときからこのクッキーには馴染みがあった。母が「軽くてパリパリしていて美味しいねぇ」とベタ褒めで、誰かが北海道に行くと聞けば「トラピストクッキー買ってきて」と頼んでいたらしく、ときどき家の中で見かけた。私が北海道に行ったときも買ってきた。でも、どの店にも置いてある商品ではなく、何軒か探して見つけたおぼえがある。シンプルで飽きのこないクッキーだというのに何故だろう。
 修道院で作った商品だから、販売戦略などに疎いのかしらと勝手な解釈をした。
 さて、この5種類のおみやげで、私が一番気に入ったものは……。
 断然、マロンコロンですっ!
 ボリュームがあって、こってりしているのに、上品な甘さに惹かれた。
 生協でも、取り扱ってくれないかしら。

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2017年08月04日

鎌倉・吉兆庵美術館 宮川香山展

 私は陶芸家・宮川香山の追っかけをしている。
 といっても、ご本人ではない。作品である。宮川香山は昭和20年の横浜大空襲のため、4代目で途絶えてしまった。新たな傑作が生み出されるわけではないが、展覧会開催の情報を聞きつけては、あっちだ、こっちだと追いかけていく。
 大変だねって? いやいや、まったくそんなことはない。むしろ、楽しい。
 先日は、鎌倉にある吉兆庵美術館まで足を運んだ。

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 宮川香山の作品では、田辺哲人氏のコレクションが有名だ。それから、山本博士氏、源吉兆庵のコレクションが続くと聞いた。山本氏は、横浜の真葛ミュージアムでコレクションの一部を展示しており、今まで2回見に行った。展示替えのたびに足を運ぶつもりでいる。
 吉兆庵美術館では、7月8日から10月1日まで「陶芸の魔術師 宮川香山 浮彫と彩色の美」という企画展を実施しており、湘南新宿ラインに揺られて駆けつけた。

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 小町通りは観光客であふれているけれど、店舗の右から細い道に入ると、驚くくらい静まり返っている。入口の自動ドアを通り、呼び鈴を押して受付をすませる。
「行かれることはないかもしれませんが、岡山の美術館の入場券もついています」

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 スタッフの女性から、チラシとリーフレット、入場券を受け取った。券があると、「じゃあ行ってみるか」という気になるから面白い。岡山に行く予定は未定。一応、とっておこう。
 館内は撮影禁止である。両目をしっかり開き、心に焼き付けなければ。幸運にも、私以外の客はおらず、心ゆくまで美術品の鑑賞ができた。
 特に素敵だったのは、チラシの真ん中にデーンと鎮座している「真葛窯変釉蟹彫刻壺花活」である。これは不動のセンターであろう。何度、総選挙をしようが、毎回ぶっちぎりの1位に選ばれそうだ。
 宮川香山は、ワタリガニを使った同様の花活を3種類作ったと聞いた。重要文化財に指定され、東京国立博物館にあるものが1つ、2つめはコレクターの田辺氏が持っていて、3つめを源吉兆庵が所有しているというから大したものだ。
 花活は、思ったよりも大きい。上から見ると楕円になっていて、幅は40cmくらいだろうか。ワタリガニは2匹いる。外側の大きなカニばかりが目立つのだが、内側に小さなハサミを持つ子ガニが、守られるように隠れているのだ。きっと、お母さんと子どもなのだろうと想像した。長い足をシャカシャカ動かして、今にも花活から離れそうなリアルさに、陶芸家の鬼才ぶりがわかる。
 写真から「すごい」と感じた方は、ぜひ実物を見ていただきたい。本物の迫力はけた違いだ。きっと、「はるばる来たぜ鎌倉へ」という気分が盛り上がり、目の保養をしたことに満足されるだろう。
 現在休館中だが、神奈川県立歴史博物館にも宮川香山の作品があるらしい。2018年4月下旬までに改修を終え、展示を再開するとホームページに書いてあった。再開すれば、真葛ミュージアムとの2本立てで楽しめそうだ。
 また、追いかけていきます!

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2017年07月01日

はじめての落語

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック実施に向けて、学校教育現場ではボランティアや国際交流、スポーツ志向、障がい者理解など、さまざまな取り組みを始めている。
 日本の伝統文化への理解というジャンルもあり、興味を惹かれた。これを機に、知っているようで知らない世界をのぞいてみたい。
「あら、落語だって。椿山荘なら近くていいわね」
「笑点なら、おばあちゃんと何度も見たことあるよ。ミキも行きたい」
 新聞広告に載っていた「笑福亭小朝独演会」なる催しを見つけたとき、迷わず2人分申し込んだ。落語だけでなく、ディナーもついているから、仕事帰りに寄ればとても便利だ。大学3年の娘にも、落語の醍醐味を知ってもらいたい。

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 当日。和服姿の女性が多いのは、伝統文化ならではだろうか。

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 宴会場での食事は落ち着かなかったが、200人ほどの人数がいることを考えると、贅沢はいえないだろう。食事は箱盛り会席に御飯、茶碗蒸し、香の物、みそ汁、デザートとワンドリンクがつく。どの料理も口当たりがよくて美味しかった。

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 食事は18時からで、落語は19時半から。食べ終わったら、ブラブラと庭園を散策する時間がある。軽い運動は血糖値を下げるからありがたい。もっとも、私のように糖尿病予備軍でなければ、会場で座ったままおしゃべりを楽しむこともできるのだが。
 19時15分あたりから、係員が落語会場への誘導を始めた。座席番号のついたイスが並べられているから、開始直前になっても大丈夫。私は前から3列目で、出演者がよく見えた。やはり、申し込みは早いほうがいいのだ。
 独演会となっていても、前座を務める演者はいる。林家ひろ木という若者が登場し、ひとしきり笑わせてくれた。
 ひろ木が退場すると、和服を着た女性スタッフが舞台上にあらわれて、座布団をひっくり返した。次は小朝だから、同じ面に座らせないというわけか。「へー、こんなことするんだね」と娘と目くばせをした。
 笑福亭小朝の最初のネタは、正直いって、あまり面白く感じなかった。専業主婦が、いかにして豪華な食事と温泉旅行を、ダンナにねだるかという作戦なのだが、やり取りが時代遅れ。先が読めてしまうから残念だ。
 小朝が下がったあと、またスタッフが出てきて座布団をひっくり返す。ひろ木がまた戻ってきた。津軽三味線を習っているらしく、曲を披露してくれたのがうれしい。
 ひろ木が下がると、また座布団をひっくり返して小朝を迎える。2つ目のネタは、絵に描かれたスズメが朝になると飛び出すという話で、これは面白かった。本当にそんなことが起きるなら、雷鳥を描いてもらいたいのだが。だが、もし、スズメバチややぶ蚊を描かれてしまったら大変だ!
 小朝が大喝采を浴びて退場したらお開きとなる。時計を見ると21時。まだ1時間くらいしか経っていない感覚だったのに、90分も過ぎていたとは驚きだ。時間を感じさせない話っぷりに、「芸とは、こういうものをいうのだ」と感心した。
「90分だと大学の授業と同じだね。全然長く感じなかった」
 娘も満足したようだ。
「大学のセンセイも、こうやって話してくれればいいのに」
「無理だろ」
「ははは」
 笑い事ではない。
 私の授業なんぞ、「聞けば聞くほど眠くなる」と酷評されている。小朝やひろ木を見習って、ちょっとはマシになるよう頑張らねばと誓った。
 毎週、笑点を見ようかしら。

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2017年05月28日

「氷艶」見てきました!

 5月20日に、フィギュアスケートと歌舞伎の初コラボ企画「氷艶」を見てきた。
 場所は、国立代々木競技場 第一体育館。

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 この日はかなり暑かったので、私はくだらないことで悩んでいた。
「会場は寒いのかな。外は暑いから、半袖でも大丈夫かしら……」
 アイススケートのイメージで、館内が冷え冷えなのではと心配だったのだ。しかし、観客の熱気と体温で、とても長袖を着られる温度ではなかった。中綿入りジャケットなんぞを持っていったら、赤恥をかくところである。
 館内は9割以上が女性客だ。しかも、中高年が多い。私もそのうちの一人になるはずだが、決して大輔ファンではない。生協のカタログに、チケットが載っていたので、「これは面白そうだ」と興味を惹かれて注文してみた。結果として、これは大正解だったと胸を張る。

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 フィギュアスケートを見るのも、歌舞伎を見るのも初めてである。ひとまず、プログラムを買って、作品の予習をした。ストーリーなんぞどうでもいいのだが、誰がいつどこで登場するかは知っておいたほうがよい。

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 スケーター側の主なキャストは、高橋大輔、荒川静香、鈴木明子、織田信成、浅田舞、村上佳菜子で、荒川静香は女神稲生と、悪役の蛇髪姫の2役を担当する。さっきまで神々しかった女性が、急に恐ろしい風貌に豹変して登場すると、観客側も切り替えが大変だ。
 2階席だったので、オペラグラスならぬ双眼鏡を持って行ったが、スケーターは動きが素早い。何度も視界からはみ出て見失った。
 歌舞伎側の主なキャストは、市川染五郎、市川笑也、中村亀鶴、澤村宗之助、大谷廣太郎などである。正直いって全くわからない。彼らは、重い衣装を身にまとい、慣れないスケート靴を履いて滑っていたから、普段とは勝手の違う練習で苦労されたのではと感じた。
 特に、スケーターたちと一緒に滑っている場面では、速さもしなやかさも大人と子どもくらいの差があるとわかり、「歌舞伎陣がんばれ〜」と応援したくなるほどだった。中でも、岩長姫を演じた市川笑也はスケートが上手い。安定感があり、スピードも速いように見えた。運動神経がいいのかもしれない。
 衣装には、花丸をつけたいくらい素晴らしかった。白い氷を背景に、赤や黄、青、緑、金、銀、紫といった、色鮮やかな衣装の映えること映えること。元々「バサラ」という言葉は、派手な衣装に身を包み、自由気ままに生きようとした人々を差すから、地味であるはずはないのだが。
 照明も大きな効果を生み出していた。氷を白銀のスクリーンに見立て、プロジェクションマッピングのような映像が映ると、ハッとさせられる。特に、終盤の戦いの場面では、緊迫感が倍増した。
 和太鼓の登場も、作品に厚みを持たせる効果があったと思う。DRUM TAOという団体だったようだが、心を揺るがす重厚な響きに、私の中にある日本人の血が騒いだ。もし、この音楽がなかったら、迫力不足で間の抜けた戦いになったであろう。太鼓のドンドコドンドン、ドンドコドンドンが作品を盛り上げた功績は大きい。
 ワイヤーもいいタイミングで使われていた。2階席だと近くに見えてありがたいし、動きがダイナミックになる。
 一番好きな場面は、1幕のラストである。大蛇が登場するのだが、巨大で長身の獅子舞のように、頭を持つ人が1人、体の節目になる人が数人いて、視界が狭いことにもかかわらず、全員が一体化して滑っていた。ハイレベルの技術であることは間違いないが、何というチームワークのよさなのか。一人で滑るよりも、よほど難しいのではと感じた。1匹の大蛇になり切り、クネクネした動きで生命感すら表現したチームに、何度も何度も拍手を送った。
「ああ、面白かった」
 率直な感想は「度肝を抜かれた」であろうか。大変ゴージャスな作品で、想像を超えた傾きぶりに、驚きっぱなしの2時間を過ごした。
 私の勘は正しかった。珍しく外れなかった。
 今度は、歌舞伎だけ、アイスショーだけでも、気軽に行かれそうな気がする。

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2017年04月30日

箱根・成川美術館

 箱根には、いくつもの美術館がある。ちょうど、元箱根港バス停の至近距離で便利な、成川美術館に足を運んだ。
「なりかわ?」
「なるかわだって」

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 フラッシュを使わなければ写真撮影も可能だ。しかし、私はカメラをロッカーに入れたあとだった。写真撮影は娘のスマホに頼る。
「『はとさぶれ』だって。これ撮って〜」
「はいはい」

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「『不苦労』だって。これも」
「チッ」

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 絵だけでなく九谷焼もあったので、かなり嬉しくなった。
「これも」
「またぁ?」

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 娘はウンザリした様子だったが、スポンサーは私なので逆らわなかった。
「ややっ、これは大作だねぇ」
「龍?」

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「メチャクチャ細かく彫ってある。これも撮って」
「ふーん、すごいね」

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 本当は、もっとたくさん絵を撮影させたのだが、飽きるといけないのでこの辺で……。
 30分もあれば館内を回れるが、疲れていなくてもひと休みしたくなるものだ。
「バウムクーヘンと小倉ソフト、カフェオレ」
「お母さん、食べすぎ」
 娘の制止も何のその。弾力性のあるバウム、冷たくてまろやかな小倉ソフトは正解である。

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 残念だったのは、外の眺めだ。

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 ここからは、芦ノ湖だけでなく、富士山が見えるという話だったのだが……。
「今日は霧が出ていますので何も見えませんが、普段はこんな感じなんですよ」
 店員さんが、晴天時の写真を見せてくれる。

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 雨女なので、仕方なかろう。
 本当は箱根関所や箱根恩賜公園にも行きたかったが、雨だったのであきらめた。
 雨女はインドア中心で、美味しいものが食べられればそれで満足するのだ。
 あー幸せ♪

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2017年03月31日

大物ぞろい「フジヤマミュージアム」

 富士急ハイランドに行ったので、ハイランドリゾートホテル&スパに泊まった。
 宿泊者には、フジヤマミュージアムの入場券がプレゼントされる。ちょうど前日に雪が降り、足場が悪くて散歩する雰囲気ではない。こういうときは、ホテル周辺でブラブラして帰りの高速バスを待つのがいい。遅い朝食をすませ、たっぷり温泉に浸かってから美術館に向かった。
「あのう、撮影はできますか」
「はい、フラッシュなしでしたら構いません」
 ブロガーにとって、撮影可の美術館はありがたい。どんな絵があるのか、何の予習もせずに入ったのだが、カメラに収めたい絵が何枚もあり、うれしい誤算だった。富士急行株式会社の財力を目の当たりにした気分だ。
 草間 彌生 「七色の富士(コバルトブルー)」
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歌川 広重 「冨士三十六景 甲斐犬目峠」
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「富士」ではなく、「冨士」となっているところが気になった。「富士」が正しく、「冨士」は俗字ということだが、北口本宮冨士浅間神社のホームページには、もっと神秘的な説が載っていた。

1.「御山の上に人は立てない」説
 ウ冠の点を人に見立てて、本来禁足地であり尊い場所であるため、人が下から見上げて崇める山であることを表した。

2.「神は見えない」説
1とは逆に、点を神に見立てて、尊いご存在は目に見えないことを表した。

3.「山頂は神域」説
 ワ冠から下を8合目以下に見立てて、点の示す山域は、神の土地であることを 表した。

 どれを選ぶかは、好みの問題であろう。私は2が気に入った。
 ちなみに、愛知県大洲市柚木には、標高319.8mの冨士山(とすみやま)と呼ばれる山があるそうだ。
 ネットでは、「富士山」であればフジサンを、「冨士山」であればトスミヤマを指す、という説明もあったが、この美術館では、すべてフジサンを指していると思われる。

 葛飾 北斎 「冨獄三十六景 山下白雨」
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 読み方がわからず、「やましたしろあめ」と入力した。あとから「さんかはくう」と知り、何ひとつ合っていないことにガッカリする。

 笹島 喜平 「飛雲富士」
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 ゲオルグ・ハレンスレーベン 「リサとガスパール パリのカフェ」
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 リサとガスパールは可愛い。もう一枚あった。

 ゲオルグ・ハレンスレーベン 「FUJIYAMAに乗るリサとガスパール」
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 絹谷幸二・長嶋茂雄 「新世紀生命富士」
 2人が分担し、長嶋さんがどの程度描いたのかは明記されていなかった。うーむ。
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 石坂 浩二 「朝霧からの富士−早春−」
 金田一耕助のイメージだったので、絵も上手いとは驚いた。
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 八代 亜紀 「富士暮色」
 これはとてもよかった。歌手よりも、画家になりたいとは思わなかったのだろうか。
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 正午という半端な時間だったせいか、客は私たちだけ。押し合いへし合いしながら見る、都会の殺伐とした美術館とは違っていた。
 展示作品は、定期的に入れ替えているそうだ。
 また、富士急ハイランドには来るので、館内をのぞいてみよう。

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2017年03月08日

マッカーサーのいた部屋

 おまえさん、ダグラス・マッカーサーを知っているか。
 連合国軍総司令部の総帥だ。
 そうそう、GHQってえヤツだよ。
 昭和の人間ならともかく、平成生まれは「それ誰?」っちゅう反応かもな。
 まあ、聞いといても損はないだろよ。
 奴さんは、敗戦後の昭和20年8月、日本に上陸した。
 9月には、第一生命館の社長室にやってきた。
 ああそう、日比谷のあの大きな建物だよ。
 接収って言うんだっけな。
 奴さんが、ここに来るのは仕事のためだけさ。
 普段は、赤坂のアメリカ大使館に住んでいた。
 判を押したように、決まって10時半に車でこの部屋に向かう。
 午後には昼飯を食うため大使館に戻り、ちょびっと昼寝をした後、またこの部屋に来ていた。
 つまり、一日二往復したってわけだ。
 奴さんに、アフターファイブなんて時間はない。
 目がかすんで、時計の針が見づらくなるまで働いたって話だぜ。
 晩飯はどうしたんだろうな。
 しかも、一週間休みなしで、7日間みっちり仕事だってよ。
 月月火水木金金。
 クリスマスも誕生日も関係なかったらしい。
 部下もつき合わされるんだから、たまったもんじゃないな。
 ははは、ブラックだぜ、超ブラック!
 ほれ、これがマッカーサーだ。

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 軍人ってのはカッコいいな。
 奴さんはヨットが好きだったらしいぜ。
 ここに絵が飾ってあるだろ。

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 この床を見てみろよ。

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 寄木細工なんだ。聞いたことあるか。
 壁はくるみの木でできている。
 メイド・イン・USAのくるみさ。
 奴さんは、この机で仕事をした。

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 イスの色がすごいな。年代物ってわかるだろ。
 奴さんのイスはもっとすごい。

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 昔は、この部屋が公開されていて、イスに座ることができたんだ。
 いろんなヤツが座ったおかげで、すっかりこのざまさ。
 机を見てみろよ。
 引き出しがないだろ。
 奴さんは、べらぼうに几帳面な男でな、何でもチャチャッと決めてたらしい。
 即断即決? そうとも言うな。
 優柔不断なヤツに聞かせてやりたいよ。
 この時計も気に入ってたらしい。

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 ん? 奴さんは、いつまでこの部屋にいたのかって?
 昭和27年9月までだ。
 6年以上いたんだな。
 この建物の中で、GHQは日本国憲法の草案を作った。
 もう65年も経ったのか。
 俺も年をとるわけだ。
 おいおい、そんな丁寧に頭を下げるなよ。
 おまえさんも気に入ったか?
 そうか、そりゃよかった。
 また来いよ。

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2017年01月31日

トイ・プードル、コーギー

 エッセイ仲間の一人が、年末からマンチカンを飼い始めた。
 彼女は筋金入りの猫派である。メールを送っても返事が来ないのは、キャットファーストになっているからだろう。
 もっぱら、私は犬派なので、猫の可愛いらしさがわからない。
 ありがたいことに、隣のご家庭も犬派だった。まだ娘が保育園児だったとき、沖縄みやげを持ってピンポンしたことがある。
「こんにちは〜! 旅行のおみやげ持ってきました」
「あら、ありがとう」
 奥様が、緩いウエーブのかかった肩までの髪を揺らし、階段を下りてくる。右手には、小さなトイ・プードルを抱っこしていた。
「ウウ〜、キャンキャンッ」
「ピーちゃん、静かにね」
 しかし、ピーちゃんと呼ばれるワン公は、一向に静かにならなかった。奥様を取られると思っているのか、小柄な体で精いっぱいの声を張り上げ吠え続けた。
「ああ、こんにちは」
 そのうち、ご主人までやってきた。ピーちゃんはますますヤキモチを焼き、吠える合間に歯をむき出して、威嚇してくる。なんというわかりやすさ。パパとママが、自分以外にやさしく接するのが気に入らないのだ。
「あら、宅配便かしら」
 奥様が顔を曇らせる。この辺りは袋小路になっているため、業務用のトラックはバックで進入してくるのが普通だ。ピーッピーッという音が聞こえてくると、ピーちゃんはさらに騒ぎ出した。
「この子はね、バックするときの音が嫌いなのよ」
 トイ・プードルにとっては、不審者2人組と耳障りな音のダブルパンチだったらしい。吠え疲れ、帰る頃にはゼイゼイしていた。

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 その後は、宅配便のトラックが来るたび耳をすましてみる。ピーちゃんの「キャンキャンッ」という悲鳴が、必ずといっていいほど、あとに続くからだ。「ふふふ」と笑いがこみ上げてくる。
 お向かいの家では、コーギーを飼っている。まだ子どものようだが、家人にあまり構ってもらえない。退屈しのぎに、うちの玄関を見張っているらしい。一歩家から出ると、「来た来た」とばかりに、境界線の柵に近づいて「ウォウ〜」と呼びかけてくる。

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「あ、モモちゃん、おはよう」
「ウォッ、ウォッ」
 辺りをグルグル回って飛び跳ね、全身で喜びを表現するのは犬の特権か。何とかしてこちらに来たくて、柵を飛び越えようと後ろに下がる。助走をつければ高く跳べると知っているからだ。しかし、1mの柵は犬にとっては鉄格子。決して越えられないと悟り、鼻先だけを出して悲しげに「クンクーン」と鳴く。
 柵越しに頭をなでたり、声をかけてやるだけでモモちゃんは嬉しいようだ。パッと柵から離れて走り回り、舌を出して楽しそうに笑っている。すぐに戻ってきて、また鼻先を出す。その繰り返しである。
 決して、しつけの行き届いた犬ではない。お向かいの幼い末っ子が、「痛い! モモに噛まれた」などと叫ぶこともあった。柵越しに触れ合う程度がちょうどいいのかもしれない。
 ピーちゃんは、高齢のため目が見えなくなり、間もなくいなくなった。
 モモちゃんちも、いつの間にやら引っ越して、もぬけの殻になっている。
 うちでは動物を飼わない。別れがつらいと、何匹もの犬を看取った義母が嫌がるからだ。
 お隣で、ピーちゃんのあとの犬を飼ってくれいと念じてみた。
 ワタクシ、ビーグルが好きなのよね……。

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2016年12月30日

迎賓館で撮影会

 赤坂迎賓館に行ってきた。
 前回は整理券がもらえず、前庭だけの見学だったが、今回はWebで主庭・本館の見学ができる。カメラを充電し、オシャレをして家を出た。
「あれ、参観証はいつチェックするのかな……」
 入場料は1000円。チケットのチェックはするが、いつになっても参観証を拝見しますとは言われない。
 それもそのはず。この日は来客数が少なくて、人数制限なしで誰でも入れたらしい。
「くうう〜、悔しい! 必死で申し込みをしたのに」
 娘が、閻魔大王のような顔になり、怖かった。どうも、大学の授業中にコソコソとスマホを操作したようだ。
「でもさ、10000円前後のバスツアーに申し込んだ人は、もっと悔しいと思うよ」
「それもそうね」
 気を取り直して入館する。
 内部は撮影できない。入口の、「ポケモンGOは禁止です」という掲示にニヤリとした。
 館内は、白と金が基調となっており、とても上品だ。リーフレットから、雰囲気を味わっていただこう。
「彩鸞の間」

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「花鳥の間」

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「中央階段」

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「羽衣の間」

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「朝日の間」

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 どの部屋も、豪華で美しかった。ネズミになって、ここに住みたいと思ったくらいだ。いや、ネズミは目立つから、蜘蛛でもいい。ゴキブリは絶対にイヤだけど、ダニでも構わないからいさせてもらいたい。
 見学所要時間は1時間と書いてあったが、じっくり見なければ30分ほどで終了する。豊かな気持ちのまま、主庭で写真撮影を始めた。
 左側からみた本館。

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 いつから、パソコンで写真の補正ができるようになったのだろう。曲がって撮影しても、回転させて水平に直せる。これは便利だ。
 これは何という植物なのか。色とりどりでキレイだが、キャベツにしか見えなかった。

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 本館に続く階段には障害物が。ないと勝手に上がってくるのかもしれない。

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 疲れて座り込む人がいるってこと?

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 やや右から撮ると、建物はまた違った表情を見せる。

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 マイナスイオンを放つ噴水。

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 水のしぶきが炭酸みたいで軽やかだ。舞踏会をしているみたい。
 おお、本館も噴水も両方いただけるスポットがあった。

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「お母さん、そこどいて。今、パノラマで撮っているから」
 娘がアイフォンを駆使して、本館と噴水を並べて撮っている。できた写真がこれ。

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「うっそ〜、こんなにワイドに入るものなの?」
「余裕、余裕」
 アイフォン恐るべし。私のミラーレスにもパノラマモードはあるが、説明書を持ってこなかったことが悔やまれる。
 主庭から前庭へ移動する。前庭から見た迎賓館は、両手を大きく広げた姿をしており、実に優雅だ。

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 ここでも、カメラワークに苦労する。右か左に寄れば、端が切れずに写せるのだが、正面に来たらまず無理。

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 思い切り後ろに下がっても、左右のどちらかが欠けてしまう。キイイ〜!

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 またもや、娘はアイフォンをかざして涼しい顔をしていた。
「ねえ、ちゃんと撮れた?」
「うん。ほら見て」

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「……すごッ」
 アイフォンの偉大さを思い知らされた。何と素晴らしいのか!
「お母さんもアイフォンに変えようかな……」
「ラインができると便利だから、こっちも助かるんだけど」
 あ、ラインね。
 あれは既読がついて面倒だから、やっぱりやめておこう。
 でも、カメラ機能は捨てがたい。まあ、そのうちに。
 今回は、和風別館の予約が取れなかったので、年末にしつこくチャレンジしていた。その甲斐あって、2月には行かれることになっている。
 うーん、アイフォン……。どうしよう。
 てか、まず説明書を見て、ミラーレスのパノラマを試してみろよ、と自分に言い聞かせた。

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posted by 砂希納言 at 23:13| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月26日

夜の科博「ラスコー展」

 11月18日金曜日。
 夜の科博に忍び寄る。

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 大きなシロナガスクジラも、ライトアップされて妖しい魅力を放っていた。

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 目指すは「ラスコー展」。
 金曜限定ペア得ナイト券なら200円、じゃなかった2000円で入れるから、前売券は買っていない。
 見どころは3つ。
 1つ目は「洞窟壁画の最高傑作を間近で体感」。
 ラスコー壁画は、今から約2万年前にクロマニョン人が描いたものだそうだ。当時は氷期で今よりも気温が低く、草原の中をマンモス、オオツノジカ、ホラアナライオンなど、その後絶滅してしまう運命の大型動物たちが歩き回っていたという。
「お母さん、オオツノジカの隣の動物を見て」
 大学2年の娘が指をさして話しかける。
「ん?」
「クサイって書いてあるのかと思った」
 正しくは「ケサイ」だが、よく似ている……。

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「あはははは」
「はっはっは」
 周りは仕事帰りのOLやサラリーマンばかり。こんなバカ話をしているのは私たちだけだろう。
 壁画が発見されたのは1940年。ほんの76年前である。マルセル君という少年の飼い犬が穴に落ち、彼は犬を助けようとして、偶然、洞窟と壁画を見つけた。ドジなアホ犬であっても、クロマニョン人の大きな遺産を、世に知らしめるきっかけを作ったのだから偉い。
 人気が爆発したのは1940年10月以降。1948年には階段、照明、床などが整備され、1958年には空調設備が取り付けられたこともあり、1963年までの間に100万人以上が壁画を見に訪れたという。
 ところが、1950年以降、洞窟内には緑、白、黒のシミが発生し、危機的状況を迎えた。原因は洞窟を訪れる客である。人が呼吸することで、洞窟内のバクテリア、藻類、菌類が増殖し、炭酸塩が分解・沈殿して、壁画が破壊されるリスクが高まってしまった。
 やむなく、1963年4月17日以降、ラスコー洞窟は公開を取りやめ閉鎖する。私が生まれる前に閉鎖されていたとは思わず、ひどくガッカリした。
 おそらく、同じ想いの人はたくさんいるだろう。そこで、ラスコー洞窟の近くには、レプリカが製作されたらしい。今回の展示では、3次元レーザースキャン技術などを駆使して、さらに精巧な実物大のレプリカを完成させたというから楽しみだ。
「褐色のバイソン・ヤギの列・ウマの列」

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「泳ぐシカ」

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「黒い牝ウシ・ウマの列・謎の記号」

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「背中合わせのバイソン」

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「井戸の場面」

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 洞窟を抜けると、オオツノジカのレプリカがドーンと仁王立ちしていた。左右に大きく広がる角の重さは、45kgにもなったという。

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 見どころの2つ目は「芸術のはじまりを知る」。
 ネアンデルタール人までの遺跡には、芸術的要素がゼロだったそうだ。だが、クロマニョン人は違う。仕留めたトナカイの角などに、動物たちの絵を刻んだり、その道具としての彫刻刀も見つかっている。また、洞窟には黄・赤・琥珀色などバリエーションに富んだ色の絵の具(顔料)が残されていた。
 残念なことに、このエリアは撮影禁止であった。
 写真は、チラシに掲載されたものをご覧になっていただきたい。

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 見どころの3つ目は「クロマニョン人の正体を解き明かす」。
 展示の冒頭に、クロマニョン人の母子の模型がある。アクセサリーを身につけ、ボディペインティングが行われていたそうだ。

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 こちらは第5章にある夫婦? の模型である。

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 女性は貝殻のビーズをつけた頭飾りを身につけ、寒さから身を守るために動物の毛皮を積極的に利用していた。骨で縫い針を作り、高度な裁縫技術を生み出すことで、機能的な衣服を着たと見られている。
 狩猟具も多彩で、石だけでなく角も利用して様々なタイプの槍先を作り出した。しかし、ここも撮影禁止……。
 クロマニョン人の外見は、現代人と変わらないらしい。ホモ・サピエンスはアフリカで進化し、5万年前から世界中へ大拡散した。その中で、ヨーロッパにやってきた集団がクロマニョン人と呼ばれている。
 男性は身長176cm・体重71kgで、女性は身長164cm・体重60kgと推定されており、ネアンデルタール人の男性166cm・78kg、女性が161cm・68kgと比較すると、スラリとした体型であった。
 現代ヨーロッパ人は、クロマニョン人との遺伝的なつながりがあると確認されているが、西アジアからの大規模な集団や東方からの騎馬民族とも混血することによって、形づくられたと考えられている。
 ふむふむ。
 勤務後で、脳が学習を拒否する割には、そこそこ理解できた。
 レプリカではない、ほんまもんの写真も展示されていた。

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 いいな〜。私もカメラマンになればよかった。今さら無理だけど……。
 最後におみやげを買う。
 バウムクーヘン。

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 壁画チックな絵柄がついていて楽しい。

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 しかし、トイレットペーパーに見えないこともないが……。まあよい。
 ビーフジャーキー。

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 スーパーやコンビニの商品と大差ないと思うのだが、なぜか娘が「うまそうだ」と食べたがり購入する。
 あー、収穫、収穫。
 知識と食料をゲットし、暗闇に浮かび上がる科博をあとにする。

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posted by 砂希納言 at 14:03| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする