2015年10月17日

異国情緒「旧岩崎邸庭園」

 春日通りをはさんで、湯島天神と向かい合うように旧岩崎邸庭園はある。
 ここは、三菱財閥の3代目、岩崎久弥の住まいだったようだ。

s-DSC02678.jpg

 設計はかのジョサイア・コンドルによって行われ、ルネサンスやイスラム風のモティーフが取り入れられたジャコビアン様式である。シュロの木が実に印象的で、明治時代にこんなハイカラな建物があったことに驚く。

s-DSC02685.jpg

「足が痛〜い」
 この日、一緒に来た娘は新しいブーツを履いていた。足に馴染まず、本郷3丁目から歩いてきたので、靴擦れはできていないものの、小指が圧迫されて痛かったようだ。
 幸い、館内の見学では下足を脱ぐ。ブーツから解放され、彼女は「ほほほ」と喜んでいた。
 残念ながら、内部は撮影禁止である。きらびやかなシャンデリア、赤い絨毯、存在感のある暖炉など、異国情緒たっぷりな当時の面影は、足を運んでご覧になっていただいたほうがよいだろう。
 非常にロマンティックなお屋敷なので、デートスポットに最適である。でも、この日は家族連れも多く、ちびっ子たちが見たこともない部屋の広さに目を丸くしていた。
 岩崎邸は、洋館と和館に分かれている。洋館は、岩崎家の集まりや外国人、賓客などを招いたパーティーに利用されたらしく、生活臭が残っていない。
 和館が岩崎家の居住空間で、完成当時は建坪550坪というから仰天する。でも、今は広大だった庭園とともに縮小され、緑色の部分しか残っていない。(リーフレットより)

s-DSC02965.jpg

 それでも、見て回れば小一時間はかかるのだから、岩崎家には底なしの財力があったと感じる。
「ふう、思ったより広いや。疲れたね」
 娘に声をかけると、彼女はもっと疲労を感じていたらしい。
「うん、どこかで休みたいね」
 そんな会話を交わしていると、実に都合よく喫茶室が登場し、これまた驚いた。
「いらっしゃいませ〜」
 少々暑い日だったので、娘は抹茶アフォガートを頼み

s-DSC02690.jpg

 ホットコーヒーを愛する私は、チーズケーキセットを注文した。

s-DSC02688.jpg

 館内は撮影禁止だが、ここでは「撮ってもいいですよ」と言ってもらえてありがたい。
 ここまできたら、出口はすぐそこ。ひと休みしたあと、再び履物を取り出す。
「ひいい、またブーツかぁ」
 娘はヨロヨロしながら、庭園を歩き始めた。
 
s-DSC02699.jpg

 ちょうど、入口の裏側に出たわけだが、洋館のもう一つの顔がまた美しい。

s-DSC02708.jpg

 友人曰く、「映画のセットのようだね」であったが、まさに同感。
 洋館から地下通路でつながった場所に、撞球室(ビリヤード場)が鎮座していた。

s-DSC02703.jpg

 洋館の側面も、素敵な表情をしている。

s-DSC02724.jpg

 見る場所によって、違った景色が楽しめるお屋敷であった。
「あ、赤とんぼ」
 広い庭には、赤とんぼの群れが、スーイ、スーイと飛んでいた。やはり、ここは日本だったのだ。
 帰りはまた、建物正面に戻る。

s-DSC02742.jpg

 最後まで、シュロの木が目立っていた。

※ 他にも、こんなブログやってます。ぜひぜひ、ご覧になってください♪
 「これはしたり〜笹木砂希〜」(エッセイ)
 「うつろひ 〜笹木砂希〜」(日記)
posted by 砂希納言 at 22:42| Comment(2) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
湯島天神の近くですか?
ディズニーリゾートじゃないけど、周りに現代を感じさせる物がなく(写真の構図のせいもあるけど)、別世界ですね。ネットで確認したら、上野公園と東大の間にあるんですね。全然そんな雰囲気じゃない。異国ですよ。
都内にも色々と観光地あるんですね。この時期だと紅葉が綺麗な園庭とか行ってみたいな。
Posted by 心機朗 at 2015年10月26日 21:09
>心機朗さん

ここはデートスポットにいいと思いました。
写真はないけど、館内もロマンティックで素敵なんです。
昔の職人は仕事が丁寧だったんですね。
日本でありながら、外国&タイムスリップが味わえて、また行きたい場所になりました。
紅葉の時期は混雑するようですよ。
というか、常に混んでいるような…。
Posted by 砂希 at 2015年10月27日 21:04
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: