2015年11月29日

ニキ・ド・サンファル展

 大学時代の友人が、フェイスブックに「ニキ・ド・サンファル展に行ってきました」とアップしていた。
 あ、この色彩、見たことある。
 どこで目にしたのか覚えていないけれど、妙に惹かれて、私も会場まで足を運ぶことにした。
 
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 しょっぱなから、銃声に度肝を抜かれた。
 ニキは、射撃絵画というスタイルで、注目を集めた時期があったからだ。実演中のモノクロ映像が、繰り返し繰り返し流れている。映像に映っている観客も、耳をふさぐ仕草をしている。これはセンセーショナルだ。
 射撃絵画のひとつがこれ。(リーフレットより)

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 石膏で固めたティラノサウルス・レックスの周りに、絵具を入れた感や袋を貼り付け、銃で撃つことによって、色をつけるのだ。銃へのアンチテーゼと受け止めた。
 それにしても、実弾を使わなくたって……。水鉄砲に、絵具を入れて撃つのではダメなのかしら。
 リーフレットを広げると、原色を使いこなしたニキの感性が迫ってくる。

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 好き嫌いはあるだろうが、私はこういう賑やかな色の配置を好む。
 見ていると楽しくて、ポストカードを何枚も買ってしまった。

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 でも、これは無駄づかいではなく投資である。
 ニキのセンスは尋常ではない。まさに天才! 私の色彩感覚が少しでも豊かになるように、ときどき引っ張り出しては拝みたい。
 会場で撮影できるのは、ファッショナブルな「ブッダ」と

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「翼を広げたフクロウの椅子」である。

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 一部でも撮影可の作品があると、得した気分になれてうれしい。
 素敵だったのは「ナナ」シリーズである。ナナとは、フランス語で「娘」を意味するという。丸くてグラマラス、女性ならではの肉体美が表現されており、鶏ガラ体型の私には眩しく映る。

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 ナナは、女性解放運動を先取りしているらしい。たしかに、気持ちが楽になってくるような作品である。
 ニキの、女性への抑圧に抵抗し、自由に自分らしく、のびのびと生きていいのだというメッセージを受け取った気がした。今年見た中では、かなり満足度の高い展覧会である。
 もし、友人がいなかったら、ニキ展には行かなかったと思う。
 ご縁に感謝するばかりだ。

※ 他にも、こんなブログやってます。ぜひぜひ、ご覧になってください♪
 「これはしたり〜笹木砂希〜」(エッセイ)
 「うつろひ 〜笹木砂希〜」(日記)
posted by 砂希納言 at 21:22| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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