2015年11月29日

ニキ・ド・サンファル展

 大学時代の友人が、フェイスブックに「ニキ・ド・サンファル展に行ってきました」とアップしていた。
 あ、この色彩、見たことある。
 どこで目にしたのか覚えていないけれど、妙に惹かれて、私も会場まで足を運ぶことにした。
 
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 しょっぱなから、銃声に度肝を抜かれた。
 ニキは、射撃絵画というスタイルで、注目を集めた時期があったからだ。実演中のモノクロ映像が、繰り返し繰り返し流れている。映像に映っている観客も、耳をふさぐ仕草をしている。これはセンセーショナルだ。
 射撃絵画のひとつがこれ。(リーフレットより)

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 石膏で固めたティラノサウルス・レックスの周りに、絵具を入れた感や袋を貼り付け、銃で撃つことによって、色をつけるのだ。銃へのアンチテーゼと受け止めた。
 それにしても、実弾を使わなくたって……。水鉄砲に、絵具を入れて撃つのではダメなのかしら。
 リーフレットを広げると、原色を使いこなしたニキの感性が迫ってくる。

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 好き嫌いはあるだろうが、私はこういう賑やかな色の配置を好む。
 見ていると楽しくて、ポストカードを何枚も買ってしまった。

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 でも、これは無駄づかいではなく投資である。
 ニキのセンスは尋常ではない。まさに天才! 私の色彩感覚が少しでも豊かになるように、ときどき引っ張り出しては拝みたい。
 会場で撮影できるのは、ファッショナブルな「ブッダ」と

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「翼を広げたフクロウの椅子」である。

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 一部でも撮影可の作品があると、得した気分になれてうれしい。
 素敵だったのは「ナナ」シリーズである。ナナとは、フランス語で「娘」を意味するという。丸くてグラマラス、女性ならではの肉体美が表現されており、鶏ガラ体型の私には眩しく映る。

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 ナナは、女性解放運動を先取りしているらしい。たしかに、気持ちが楽になってくるような作品である。
 ニキの、女性への抑圧に抵抗し、自由に自分らしく、のびのびと生きていいのだというメッセージを受け取った気がした。今年見た中では、かなり満足度の高い展覧会である。
 もし、友人がいなかったら、ニキ展には行かなかったと思う。
 ご縁に感謝するばかりだ。

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2015年10月17日

異国情緒「旧岩崎邸庭園」

 春日通りをはさんで、湯島天神と向かい合うように旧岩崎邸庭園はある。
 ここは、三菱財閥の3代目、岩崎久弥の住まいだったようだ。

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 設計はかのジョサイア・コンドルによって行われ、ルネサンスやイスラム風のモティーフが取り入れられたジャコビアン様式である。シュロの木が実に印象的で、明治時代にこんなハイカラな建物があったことに驚く。

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「足が痛〜い」
 この日、一緒に来た娘は新しいブーツを履いていた。足に馴染まず、本郷3丁目から歩いてきたので、靴擦れはできていないものの、小指が圧迫されて痛かったようだ。
 幸い、館内の見学では下足を脱ぐ。ブーツから解放され、彼女は「ほほほ」と喜んでいた。
 残念ながら、内部は撮影禁止である。きらびやかなシャンデリア、赤い絨毯、存在感のある暖炉など、異国情緒たっぷりな当時の面影は、足を運んでご覧になっていただいたほうがよいだろう。
 非常にロマンティックなお屋敷なので、デートスポットに最適である。でも、この日は家族連れも多く、ちびっ子たちが見たこともない部屋の広さに目を丸くしていた。
 岩崎邸は、洋館と和館に分かれている。洋館は、岩崎家の集まりや外国人、賓客などを招いたパーティーに利用されたらしく、生活臭が残っていない。
 和館が岩崎家の居住空間で、完成当時は建坪550坪というから仰天する。でも、今は広大だった庭園とともに縮小され、緑色の部分しか残っていない。(リーフレットより)

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 それでも、見て回れば小一時間はかかるのだから、岩崎家には底なしの財力があったと感じる。
「ふう、思ったより広いや。疲れたね」
 娘に声をかけると、彼女はもっと疲労を感じていたらしい。
「うん、どこかで休みたいね」
 そんな会話を交わしていると、実に都合よく喫茶室が登場し、これまた驚いた。
「いらっしゃいませ〜」
 少々暑い日だったので、娘は抹茶アフォガートを頼み

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 ホットコーヒーを愛する私は、チーズケーキセットを注文した。

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 館内は撮影禁止だが、ここでは「撮ってもいいですよ」と言ってもらえてありがたい。
 ここまできたら、出口はすぐそこ。ひと休みしたあと、再び履物を取り出す。
「ひいい、またブーツかぁ」
 娘はヨロヨロしながら、庭園を歩き始めた。
 
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 ちょうど、入口の裏側に出たわけだが、洋館のもう一つの顔がまた美しい。

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 友人曰く、「映画のセットのようだね」であったが、まさに同感。
 洋館から地下通路でつながった場所に、撞球室(ビリヤード場)が鎮座していた。

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 洋館の側面も、素敵な表情をしている。

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 見る場所によって、違った景色が楽しめるお屋敷であった。
「あ、赤とんぼ」
 広い庭には、赤とんぼの群れが、スーイ、スーイと飛んでいた。やはり、ここは日本だったのだ。
 帰りはまた、建物正面に戻る。

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 最後まで、シュロの木が目立っていた。

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2015年09月26日

30分限定 日光田母沢御用邸

 特急に乗って日光に行った。東武日光駅からバスで移動すれば安上がりだが、いかんせん本数がない。年寄りもいることだし、少々奮発してタクシーを頼むことにした。
「華厳の滝に竜頭の滝、湯滝のあと、光徳温泉で下車ですか。それだと3時間コースですよ」
 タクシー会社と事前にコースの打ち合わせをしたとき、見たいスポットだけでは30分ほど時間が余るとわかった。かといって、東照宮などビッグな場所では時間が全然足りない。30分くらいで見られる場所はないかと相談したら、ここを勧められた。
「田母沢御用邸はいかがでしょう。ちょうど行程の途中にあるんですよ」
「あら、行ったことないです。じゃあ、そこで」
 しかし、ここはそんなに短時間で見られる場所ではなかった。まず、入口から建物までの距離が長い。
 それもそのはず、旅行誌を見ると、日光田母沢御用邸記念公園と書かれている。そうか、公園だったのかと納得した。
 ようやく建物に着いた。

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「ほえーっ、立派な建物だねぇ」
 同行した娘と姪が驚きの声を上げる。
「そりゃ、御用邸だもん。大正天皇のご静養のため作られたって書いてあるよ」
 中では写真を自由に撮ることができる。窓からの風景もなかなかだ。

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 珍しい展示物が並んでいて、楽しみながら写真を撮った。

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 和室にシャンデリアという組み合わせがユニークだ。

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 ここはビリヤード場らしい。

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 そういえば、上野の旧岩崎邸にも撞球室があった。当時の流行りだったのかもしれない。
 謁見所。

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 意外にシンプルである。

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 トイレも、畳まで敷かれており、用を足すのが悪い気がする。
 もちろん、来客用ではないが……。

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 ここで窓が気になった。以前に旧古河邸を訪れたとき、古いガラスは粒子が粗いと教わったことがある。この部屋の窓も、すべて年代物に見えた。
「はい、こちらは大正時代のものです」
 あちこちに配置されている係員が教えてくれた。
「隣は明治時代です」
「へー」

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 さらに古いガラスを見て、保存状態のよさに皇室の力を感じた。
「こちらは、もっと古くて江戸時代です」
「えっ」
 江戸時代にガラスがあったのかと仰天したら、そうではなくて、壁に描かれた梅の絵であった。

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 いったい、この絵は何歳になるのだろう……。
 時代はわからないが、他にも素敵な絵の数々が見られる。

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 別の部屋に行くと、また別の係員が説明をしてくれる。
「畳をご覧ください。ちゃんと柄合わせをしているんですよ」

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 実家の畳とはえらい違いだ。
 御用邸は風通しがよかった。部屋も広々としているし、ここで暮らしたら、寛大な気持ちで過ごせそうな気がする。

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 桜のシーズンになると、樹齢400年のしだれ桜が華やかに咲き誇るという。まるで時計が止まったかのようなたたずまいに、伝統文化の香りがした。

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「あー、時間オーバーだ。そろそろ行かなくちゃ」
「え、もう?」
 とても30分では見切れない。何しろ、部屋数が106室ある巨大な建物なのである。最低でも1時間はかかるとわかった。残念ながら庭園は見ずに、あわただしく靴をはいた。
 そのままタクシーに乗り込むはずだったが……。
「あっ、ソフトクリーム」
 娘と姪が離れの建物を指さしている。空いていて、ゆっくり食べられそうだ。
「じゃあ、食べちゃおうか」

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 これがとても美味しかった。牧場で食べるものと同じくらい、クリーミーでまろやか。滝付近の混雑した中でいただくより、ずっと落ち着く。
 急いでいることはどうでもよくなった。
「じゃあ、行きましょうか」
 全員が満足して退園する。
 きっと、このソフトクリームは皇室御用達の味だったのだ。
 次回ここに来るときは、時間にゆとりを持とうと反省した。

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2015年08月09日

ファースト世代のための「機動戦士ガンダム展」

 森アーツセンターギャラリーで開催中の「機動戦士ガンダム展」に行ってきた。
 
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 チケットは2枚。

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 大学生の娘はファースト世代ではないが、幼い頃からお台場や東静岡に連れ回され、ガンダムの追っかけに参加している。DVDも見て、それなりに楽しんでいるから、今回も快くつきあってくれた。

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 待ち時間は15分ほどだったろうか。森アーツセンターは、チケットを呈示してからが長い。
 周りを見ると、思った通り、ファースト世代のオジさんオバさんばかりだ。子連れで来ている客もいるが、うちと同様、DVDで予習をしているらしい。小学生くらいの男の子が、待っている間に父親とおぼしき男性に、モビルスーツの話題を振っていた。なかなか高度である。
 第1章は、オープニングシアター「大気圏突入」だ。
 観客席が、ホワイトベースのメインブリッジとなっており、大気圏突入時にシャアが仕掛けた戦いを体験できる。ミライとセイラの位置関係や、「アムロ行きまーす」の一連の動きなど、ホワイトベースの全体像がつかめて興味深い。
 最前列には座席があるが、ここに座ると背後のブライトが見えない。私は、中央部の手すり付近が見やすいと思った。
 終了後は、スタッフが声を張り上げる。
「前にお進みくださーい。戻ってご覧になることはできません!」
 第2章は「メイキング・オブ・ガンダム」。
 じっくり向き合いたいのは、安彦良和氏と大河原邦男氏の原画であろう。
 キャラクター・デザインの安彦良和氏は、油絵のようなタッチで描いた人物に、生命を吹き込む魔術師である。メカニック・デザイナーの大河原邦男氏は、精緻でスタイリッシュなメカを、自由自在に量産する天才である。キャラクターとメカの融合が、ガンダムの魅力のひとつになっていることは間違いない。
「シャア、かっこいい」

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       (映画パンフレットより)

 作品はたくさんあるが、とりわけ、シャア・アズナブルのところには人が集まりやすい。私も娘もシャアのファンだから、一緒になって群がった。
 第3章は「ガンダムは終わらない」。
 ここでは写真が撮れる場所があるので、カメラは必需品である。
 まずは、純プラチナ製(左)、純金製(右)のガンダムをカメラに収める。

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 高そう〜♪
 原画では、断然ジオングだ。

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 ガンダム、ザク、グフ、シャア専用ザク、シャア専用ズゴック、シャア専用ゲルググ、ドムなどもあったが、躍動感の感じられるこの絵が気に入った。
「エルメスとガンダム」のガンプラも素敵だった。ガンダムは、シャアのゲルググに向かってビームサーベルを突きだしたが、ララァの乗ったエルメスがすべり込んできて、こちらに刺さってしまう。

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 まだ実家にいた頃、この場面を見ていてハラハラしていると、母が横から水を差してきた。
「ララァ? ララァの神よ、のララァ?」
 ……アラーだっちゅうの。
 失礼、話が横道に逸れてしまった。
 傷ついたガンダムも、リアルに再現できており、戦いの激しさを物語っている。

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 すべてを見たあとは、おみやげ売り場に向かう。
 まずは食べ物。

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 ビームサーベルポッキーは、中がこんな感じになっている。

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 1本が大きいため、結構お腹にたまる。
 それから、シャアザクのマグカップを買おうとした。
「いいな〜、ミキもシャアのマグカップが欲しいよ!」
 娘も同じものが欲しかったらしい。芸がないけれど、気持ちは理解できるので、同じものを2つ……。

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 中央のペットボトルには水が入っている。これが意外と掘り出し物だった。
 体の線がリアルに再現されており、シャアの肉体美を目のあたりにすることができるのだ。

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 どうです、この厚い胸板。無駄な肉はひとつもなく、すぼまった腰からはプリッと膨らんだお尻に、美しいラインが続いていく。

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 思わずさすりそうになり、「変態か!」と自分を制御した。

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      (映画パンフレットより)

 煩悩の塊を持って会計に向かうと、ここでも予想外の発言が待ち受けていた。
「会計はお一人様1回限りです。また、戻ってのご購入はできません」
 ひょえ〜!
 グッズの売れ行きよりも、会場の混乱を避けることが優先らしい。買い忘れがあったら、また来てねということなのだろうか。
 タイトルは「ファースト世代のためのガンダム展」としたが、サブタイトルには「もう元には戻れない……」とつけ加えてもいいような気がする。
 全体的に満足のいく展示で、合格点をつけたい。
 9月27日までですよ〜!

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2015年07月19日

上野精養軒「天皇の料理番」コラボメニュー

 佐藤健主演の映画「るろうに剣心」は見たことがあるが、テレビドラマ「天皇の料理番」は見ていない。プロ意識の高い彼を応援しているので、上野精養軒 グリルフクシマのコラボメニューに興味を持った。
 4月13日から8月31日まで限定の、「天皇の食卓を彩った饗応」というコースである。
「お食事の前に、お飲み物はいかがですか」
「じゃあ、グラスのシャンパンをお願いします」
 その日は、東京国立博物館で目の保養をしたこともあり、乾杯したい気分であった。(「クレオパトラとエジプトの王妃展」はこちらから)

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「メロン ポルト酒風味」

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 メロンの風味を生かしつつ、まったく違った味の前菜に仕上がっている。この落差が見事であった。
「舌平目のグージョネット南仏風」

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 グージョネットとは、白身の魚を細く切り、小麦粉やパン粉をつけたあと、手でよるようにして揚げたものを指す。あっさりしていて軽く、食べやすかった。
「ザリガニのポタージュスープ」

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 えっ、ザリガニ? と眉をひそめることなかれ。
 伊勢海老のポタージュですよ、と言われたら信じてしまうくらい、味が似ている。コクとうまみが凝縮されて、実にいい味に仕上がっていた。
「お飲み物はいかがですか」
 シャンパングラスが空きそうになったところで、すかさずウエイトレスが注文を聞きに来る。たしか、夏限定のスパークリングワインがあったことを思い出し、頼んでみると……。

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 あらら、涼しげなブルーではないか。
「こちら、少々辛口になっております」
 はい、お料理との相性もグッドでした。
「真鯛の洋酒蒸し 青豆のバターソース」

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 これが絶品だったのだ。真鯛の上にはトリュフとオマール海老も載っており、青豆のバターソースに絡めていただいたら、「今まで食べた魚料理は何だったんだ」と思うくらい革命的な味がした。まったく別の食材が、チームを組んで協力し合っている融合感。まさに、天皇陛下のお料理に相応しく、ひたすら感動である。
「和牛シャトーブリアンの網焼き」

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 焼き加減はミディアムにしてもらったが、ウェルダンでもよかったかもしれない。かなり軟らかく、高齢者や子どもでも難なくいただける肉料理だ。つけ合わせのホワイトアスパラガスが、いい感じに焙られており、香ばしい。
「デザート」

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 ミニパフェという表現がぴったりかもしれない。フルーツや生クリームの下にはコーンフレークが隠れていて、サクサクとリズミカルにいただいた。
 コースの締めくくりに「デミタスコーヒー」を飲み、至福のひとときが終わる。
 結構なボリュームなのだが、所要時間は90分でおつりがくる。料理と料理の間隔が短く、「まだかな」とイライラさせない気づかいがありがたい。
 また、コースターのおまけがあった。

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 使うことはないかもしれないが、記念にとっておこう。
 ごちそうさまでした。

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2015年07月04日

最後のディナー? 村上開新堂

 年に何度か豪華なディナーをいただくことがあった。
 メンバーと疎遠になったこともあり、最近ではさっぱりだったが、久しぶりにお誘いを受けたので出かけることにした。
「村上開新堂に行ってみる? あそこは紹介制だから、一見さんお断りなのよ」
「へえ〜、行ってみたいです」
 何度か行ったという涼子さんがアポを取り、半蔵門へ。しかし、運悪く当日は大雨。出かけるのがイヤになったが、約束した以上、行かねばなるまい。駅から近い場所にあるのが唯一の救いである。
「いらっしゃいませ。お席にご案内します」
 1階からエレベーターに乗り、2階で下りる。1階で見送ってくれた店員さんが2階で出迎えるところを見ると、階段を小走りに上ってきたのだろうか。階段を走る姿を想像したら、少々気の毒になった。一緒に乗ればいいのに、と思うのだが。
 店内は小ぢんまりしている。
 シャンパンで乾杯したあと、さっそくコース料理に入る。

 温かいパイの前菜(チーズ、ビーフ、トマト風味)

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 徳島県産ハモの焙り焼 胡瓜と青紫蘇のガスパチョ

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 ここで店員さんから注意を受ける。写真を撮るときは、シャッター音を切ってほしいということだった。
 設定を確認してみたが、シャッター音は切れない仕組みになっているようだ。
「くううう〜」
 ……残念ながら、写真はあきらめた。

 若アユのから揚げとパテ ズッキーニと香味野菜のサラダ添
「アユが泳ぐ姿をイメージして盛り付けました」
 説明通り、小さなアユがスイスイ泳いでいるようだが、お見せできなくて残念。
 コース料理は、まだまだ続く。

 ズッキーニのスープ
 冷たいヴィシソワーズもあったが、クリーミーなのにさっぱりしていていい味だった。

 ビュルゴー家のシャラン鴨ロースト 季節の野菜添
 鴨はベーコンのように長くカットされ、軟らかく仕上がっている。トリュフの入ったブラウンのソースとよく合い、「これにしてよかった」と親指を立てたくなった。
 お料理はここまでで、次はデザートだ。

 開新堂ゼリー
 赤、青、茶、黄、白、緑……。色とりどりのゼリーが、大皿に載って運ばれてきた。鶏卵ほどの大きさで、キチッと整列すると迫力がある。皿の振動に合わせて体をくねらせ、オシャレなダンサーが勢ぞろいして躍っているようだ。
「ここからお二つお選びください」
「じゃあ、私は抹茶とワインにします」
 涼子さんは緑と赤のカラフルな組み合わせにしたが、私はチョコレートとミルクというこってり系のコンビにした。ミルクには桃の果肉が入っていると聞き、狙っていたのだ。チョコレートはややビターで、コクがあった。
「おいしい」
 お料理もよかったけれど、私はゼリーが一番気に入った。他の店には真似できない、トラディショナルな香りが漂ってくる。
 デザートはもう一品。
 ビワのコンポートとコーヒーで締めくくる。
 初めて行った店だが、お料理が出てくる間隔が絶妙である。早すぎず遅すぎず、ちょうどいいタイミングで運ばれてくるから、21時ころには店を出られた。
 しかし、仕事のあとのディナーは、そろそろ面倒になってきた。若いころは、むしろ楽しみだったのに、年齢とともに「早く帰りたい」となったのだろう。もしかしたら、今日が最後のディナーになるかもしれない。
 次に来るとしたら、ランチがいい。昼の部は紹介制ではないから、気楽に楽しめそうだ。
 えーと、シャッター音の出ないデジカメなんてあったかしら……。

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2015年05月31日

ハーフサイズのお年頃

 このところ、空腹感を感じることがなくなってきた。
 同時に、体重も1kgほど増えている。これは食べ過ぎに違いない。40代半ばを過ぎ、代謝が落ちてきた証拠だろう。

 食事を減らさなくては……。

 今までの半分くらいでいいような気がする。
 消化能力を超えた食事を続けると、胃腸がくたびれてしまう。ひとまず、お腹が空いたと感じるくらいまで、食事を減らすことが大事なのではないか。
 危機感を感じて、早速、今日のランチから実践することにした。
「さて、今日はスパゲッティにしようかな」
 棚を見ると、「イセエビのトマトクリーム」というパスタソースがある。これを使おうと思ったのだが、スパゲッティの量を半分にすると、パスタソースが余ってしまう。もったいないからやめておく。
「明太子にすればいいか」
 いいことを思いついた。
 茹で立てアツアツのスパゲッティに、バターと明太子を和えると、それはそれは美味しいパスタができるのだ。しかもお手軽。安上がり。いいことづくめである。
 まずは、材料を用意する。
 明太子を皮からはがし、皿にあける。あとは、バターを10gほど用意する。

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 バターは品薄で争奪戦となっているが、うちは生協で調達することができる。加盟していてよかった。
 これに、茹で立てのスパゲッティを入れて混ぜるだけ。馴染んだら、きざみ海苔をかけていただく。

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 明太子の辛味もさることながら、バターの存在感が大きい。こってり感とつぶつぶ感が組み合わさり、何ともまろやかな料理のできあがりだ。
 たっぷり野菜のコンソメスープに、フルーツも用意した。
 あとはビールも……。
 休日の、幸せなランチタイムである。
 いい一日だったなぁ。

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2015年05月04日

見応え十分 〜 大英博物館展

 本場・ロンドンの大英博物館に行ったのは2013年のこと。夏休みの混雑時に、ツアーでほんの90分ほど立ち寄っただけなので、目玉の展示をいくつか見ただけで終わってしまい実に物足りなかった。
 だから、東京都美術館で「大英博物館展」なる催しがあると知ったときには、急いで前売券を買った。日本に来るものだけでも、ゆっくり鑑賞したいと思ったからだ。

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 サブタイトル「100のモノが語る世界の歴史」に示されている通り、展示品はちょうど100種類ある。所要時間は1時間と見込んで家を出た。金曜日は8時まで開館しているから、レストランでディナーをいただいて帰ればよい。
 今回の展示は時系列に並んでいるようだ。001番は、200万〜180万年前の「オルドヴァイ渓谷の礫石器」であった。
「うーん」
 私は首をひねった。どう頑張っても、これは普通の石にしか見えない。どこかの川辺に落ちていそうな、黒くて大き目の石である。
 私は作品リストに鉛筆をすべらせ、「単なる石」とメモをした。
「わっ、単なる石だって。失礼なこと書いて」
 横からリストを覗きこみ、大学1年の娘が茶々を入れる。彼女は高校で世界史を選択していたので、最初からテンションが高かった。
「縄文土器があるけど、大英博物館から借りてきたってこと?」
「古代エジプトの化粧パレットだって。ウシの形はどれかな」
「ヒスイは遺体を腐敗から守るって書いてあるよ」
 まだ010番あたりなのに、相当興奮している。いい展示は序盤から盛り上がるものなのだ。
「あっ、これ、大英博物館で見たやつだ」

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 013番「ウルのスタンダード」を目にしたときは、私もハイになった。ロンドンで見たときのワクワク感が蘇ってくる。もう見ることもないと思っていたのに、今度はあちらのほうが日本に来てくれてうれしい。
 021番「ラムセス2世像」も印象に残っている。たしか、大英博物館には、もっと大きくて大仏並みのラムセス2世があったはずだ。説明文を読むと「自分の像を数多く制作することで、民に権力と権威を伝えられることを理解していた」と書かれており、その通りだと納得した。
「あっ、リディア王クロイソスの金貨だって。先生が、世界最古はリディアですと言ってた」
 展示品に触発されて、娘は世界史の話をしたくなったようだ。
「ゾロアスター教も勉強したよ」
「アレクサンドロス大王、懐かしい〜」
「ロゼッタ・ストーンはレプリカなんだね。本物は絶対貸してくれないだろうな」
「ミトラス神なんて聞いたこともない」
 私は世界史に疎いので、まったくついていけず、ひたすら聞き役に徹した。もっとも、聞いたところですぐに忘れてしまうのだが。
 048番「ホクスンの銀製胡椒入れ」も興味深かった。これは350年〜400年頃のものらしいが、当時胡椒には高い値打ちがあったようで、1ポンド(450g)が兵士2週間分の給料に相当したという。
 053番「マヤ文明の祭壇」には、シーサーに似た彫り物があって、思わずニヤリとした。
 073番「柿右衛門の象」は、佐賀県有田町の色絵磁器であるが、KENZOやイッセイ・ミヤケを彷彿とさせる色づかいが素晴らしい。

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 大英博物館でも、ひときわ目を引いたのではないだろうか。
「この展示で何が一番よかったか」と聞かれたら、私は迷わず077番の「両面式のカメオ」を選ぶ。絵柄はさておき、色も素材も宝石も、何もかもが美しい。

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 091番「自在置物(ヘビ)」もよくできていた。これは鉄を素材にして、わが国で制作されたものだが、実にリアルな質感が再現されている。飽きずに何分でも見たくなる傑作である。
 最後は、「銃器で作られた『母』像」に衝撃を受けた。

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 凶器を、新しい命、再生、保護の象徴である「母」に変えるとは。モザンビークで作られたものらしいが、世界が平和であることを切実に祈る思いが伝わってきた。
「あ、もう7時過ぎてる」
 出口で時計を見たら、2時間近く経っていたことに気づいた。1階のレストランはラストオーダーが7時までだから間に合わない。2階のレストランは7時半までだから、すべり込みセーフでビーフカレーにありつけた。

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「いい展示だったね〜」
「満足満足」
 久しぶりに、美術館で充実感を味わう。やはり、大英博物館はすごい。
 またロンドンに行く機会があったら、今度こそじっくり見て回りたい。

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2015年03月29日

ルーブル美術館展特別ランチ

 国立新美術館で開催中の「ルーブル美術館展」に行った。
 サブテーマは「日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」であるため、目の保養になるような絵はないだろう。あまり期待せず出かけた。
 作品リストと並んで、入口にはジュニア向けの解説誌が置いてある。

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 専門家の小難しい批評は、とっつきにくいし面白くない。こちらの方がわかりやすいばかりか、コナンが登場すると妥当な解釈に思える。手に取って正解だった。
 さて、表紙にもなっているフェルメールの「天文学者」は、この展示最大の目玉である。フェルメールの作品は数が少なく、三十数点しか残っていないうちのひとつらしい。ガラス張りとなって厳重に守られ、立ち止まって見たい人は外側レーンに、立ち止まらず近くで見たい人は内側レーンに並び、思ったより小さな絵を鑑賞する仕組みになっている。
 しかし、ガラスごしに絵を見ても、臨場感がわいてこない。光で視界が遮られるし、家でチラシの写真を見たほうが、楽しめるような気がするのだが。
 今回のテーマは、素人の私にとって難しかった。16〜18世紀の生活は貧しく不衛生である。日常生活を描くと、「鳩売り」「魚売りの屋台」「買い物帰りの召使い」など、およそドラマティックな世界とは無縁の絵が並ぶことになる。気が滅入ってしまい、人々のいきいきとした描写を感じ取ることはできなかった。
 さらに、「抜歯屋」「物乞いたち」「蚤をとる少年」「神殿から追い出される商人たち」にいたっては、「痛そう」「かゆそう」などとげんなりし、列に並ぶこともなく通り過ぎた。「ナポレオン一世の戴冠式」のように、華やかで非日常の絵を期待してはいけないとわかっていたけれど、風俗画を読み解く技術のない者には荷が重かった。
 風俗画といっても、すべて真実を描いたものではない。猿まねが得意な、模倣の芸術家を揶揄した「猿の画家」は楽しかった。(絵の写真はすべてリーフレットから)

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 ピリッと香辛料が効いたような風刺は、どの時代にも通用するユーモアだ。今回の展示の中では、一番気に入った作品である。
 展示に満足できないと、おみやげも買う気にならない。ショップを素通りし、目指すは3階のレストランだ。実のところ、本命は展示ではなくランチだった。すでに長蛇の列ができているが回転は早い。20分ほど待って席に着く。
「ルーブル美術館展特別ランチコースをお願いします」
 ホームページで確認したら、キレイでとても美味しそうだったのだ。絵はさておき、こちらの芸術を堪能することが、その日の目的だった。
 前菜「鴨フォアグラのソテー 薫り高い黒トリュフのソース 胡麻と柚子風味の米のガレット アスパラガスのデュオ オランデーズソース」
〜ヨハネス・フェルメール《天文学者》より〜

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 ガチョウには悪いけれど、やはりフォアグラは美味しい。ガレットと合わせて天球儀を表現しているのだろう。黒トリュフのソースは絵の雰囲気を忠実に醸し出し、香ばしさにグッときた。

 ランチは、肉料理か魚料理のどちらか一品となっている。ディナーは両方ついてくるから、どちらも味わいたいときは夜がいいだろう。
 私は鴨が好きなので、肉料理を選んだ。
 肉料理「鴨胸肉のロースト 黒胡椒風味の赤ワインソース グリーンピースのピューレ きのことじゃがいものコンフィ」

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 じゃがいものコンフィの三角形が、ルーブルのピラミッドを表しているらしい。きのこがやたらといい味で、まずつけあわせから食べた。鴨はしっとりとしていてやわらかく、スパイシーな赤ワインソースとのコンビネーションに思わず唸る。グリーンピースのピューレも、クリーミーで風味が生きていた。
 デザート「ガトーオペラ コーヒー風味のアングレーズソース ミルクアイスとオレンジ添え」
 〜リュバン・ボージャン《チェス盤のある静物》より〜

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 ん? この絵は記憶に残らなかったけれど、デザートのイメージにピッタリだから選ばれたのかしら。

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 たしかに、すごい再現力である。右にはチェス盤に花、左にはアングレーズソースのテーブルの上に、ミルクアイスのパン、オレンジのリュートを表しているようだ。しかも、甘味に酸味、冷菓の織り成す組み合わせがイケる。
 美味しいものの力で、私はこの絵も好きになった。
 明日は、同時開催中のマグリット展に行く予定だ。
 特別メニューの予定はないのかしらん。

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posted by 砂希納言 at 17:22| Comment(4) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月28日

ねんりん家の季節

 私がひいきにしている「ねんりん家」には、季節限定のバームクーヘンがある。

 2014年 秋。
 10月にいただいたものは、「モンブラン・デコレ」なる枯葉色の一品だった。

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 まず、渋い外見に目を奪われる。
 年代に表すと、40代後半のナイスミドルといったところだろうか。
 こめかみ付近の黒髪が、ちょうどこんな色に変わるお年頃である。
 スリムなボディーは、ジムに通い、トレーニングをしている証しだろう。
 しかし、甘い、甘すぎる……。
 一人で1本は無理だ。家族3人で分けて、ちょうどよかった。もう少し甘味を抑えれば、一人1本食べたくなるので、売り上げもアップするんじゃないだろうか。

 2015年 冬。
 バレンタインデー特設会場に行くと、実に華やかなバームクーヘンがあった。
 年代にすれば、20代前半。
 青臭い小僧であるが、アカデミー賞ならば、衣装デザイン賞にノミネートされそうな装いがイケてる。

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 10年前のオーランド・ブルームを彷彿とさせるような、美形なバームに胸がときめいた。
 しかし、これも甘いんじゃないだろうか……。
 食べればわかるが、これは甘味を抑えた仕上がりとなっていた。年輪の間にもチョコレートが挟まっているのに、全然くどくない。

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 さらに、ところどころに飾られた、丸い仁丹のようなチョコレートが、サクサクしたパフになっていて、歯ざわりが楽しめる。
 とても美味しかったのに、2月14日までだったものだから、一度しか食べられなかった。
 ぜひ、通年販売してほしいものだ。
 そして、2015年 春。
 「桜の国のマウントバーム」という商品が売り出されていた。
 もちろん買ってみる。

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 バームクーヘンは黄色という思い込みがあったが、春らしいピンクに仕立てられており、斬新なイメージだ。
 チョコレートがかかっているとうれしいのだが、春はさわやかでなければいけない。
 ここはあえて、薄着にしたのではないかと勘繰った。
 お味のほうは……。
 当たり障りのない、八方美人な味とでもいえばいいのだろうか。
 やわらかく包み込むような、ふんわりとした食感のほうが印象的に残った。
 春は、出会いと別れの季節。
 お世話になった方に贈るには、ちょうどいいだろう。
 感謝の気持ちが伝わるに違いない。

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